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家賃増額訴訟の採算性は

貸主が、家賃の値上げを要求して訴訟を起こす場合、事前に考えるべきことがあります。それは、そもそも裁判をして採算がとれるのか、ということです。
訴訟には、時間、お金などのコストがかかることを覚悟しなければなりません。家賃増額訴訟であれば、弁護士費用や、不動産鑑定士に支払う費用などが必要です。このうち不動産鑑定士に支払う費用は、十数万円から、場合によっては数十万円になると考えておくのがよいでしょう。
このような多額の費用がかかりますから、値上げが最終的に認められても、裁判費用を考慮すれば、「かえって損をした」ということになりかねません。家賃が安い物件の場合、こうした事態に陥りやすいといえるでしょう。
訴訟を起こす際には、このように採算がとれるか否かを見極める必要があるのです。

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